BMS (バッテリー・マネジメントシステム)

BATTERY MANAGEMENT SYSTEM

BMS
(バッテリー・マネジメントシステム)

BATTERY MANAGEMENT SYSTEM

 BMS(バッテリー・マネジメント・システム) とは

  • 高効率でエネルギー密度の高いリチウムイオン電池を使用する際、発火や発煙などの危険がある為、安全かつ有効に使うために BMS(バッテリー・マネジメント・システム) / BMU(バッテリー・マネジメント・ユニット)による制御が必要です。
  • バッテリーモジュール(組電池)内で直列接続されたセル(単電池)ごとの電圧差を解消しバランスを整えます。
  • バッテリーモジュールのセル電圧、電流、温度を測定して、規定の範囲を超えた場合、出力端子を切り離し、過充電、過放電、過電流等から保護します。
  • 電池残量を測定することで電力供給を制御します。

セルとは?

セルは単電池とも呼ばれる個々の電池のことです。複数接続することでサイズを大きくし、バッテリーモジュールとすることで、電力供給量を増やすことができます。セル単体では、主にモバイル端末など消費エネルギーが比較的小さいものに使われます。

バッテリーモジュールとは?

バッテリーモジュールはセルと呼ばれる個々の電池を複数接続することで構成されています。使用用途に合わせ電池の構成や様々なサイズがあります。主に小型電子機器の電源や自動車、航空機などの輸送車両などに使われます。

ゴイク電池のバッテリー・マネジメントシステム

 特徴

【基本機能】

電圧モニタリング機能

各セルの電圧を測定/監視

  • 過充電(高電圧)検出 (閾値設定可能)
  • 過放電(低電圧)検出 (閾値設定可能)

温度モニタリング機能

基板に接続したサーミスタによる測定/監視
(標準では SEMITEC 103AT 相当品の接続を想定)

  • 高温検出 (閾値設定可能)
  • 低温検出 (閾値設定可能)

電流モニタリング機能

基板に接続した電流センサによる測定/監視
(標準では LEM HASS-100 の接続を想定)

  • 充電過電流検出 (閾値設定可能)
  • 放電過電流検出 (閾値設定可能)

セルバランシング機能

セル間の電圧バランスを調整

RS485 通信機能

上位システムとの通信用 (Modbus RTU)


【バランス方式】

バッテリーモジュールのセル間電圧をそろえるための方式は、パッシブバランス方式を採用しています。

パッシブ バランス方式

バッテリーモジュール内の個々のセル電圧から、突出した電圧の高いセルのみを放電することにより、同じ電圧になるように揃えます。

ゴイク電池のBMS(バッテリー・マネジメント・システム)は、バッテリーモジュールを最大に活用し、「安心 」「安全 」な使用環境を実現します。

【モジュール接続例】

ご要望に応じた様々なカスタマイズが可能ですので、御相談ください。

ゴイク電池のバッテリー・マネジメントシステムBMS

 BMSの特徴

  1. バッテリーモジュール の使用できる電圧範囲を、安全にかつ最大に活用することができます。
  2. バッテリーモジュールの電圧、電流、温度を適正な範囲で使用できるようマネジメントします。
  3. 限度を超えた充電・放電からバッテリーモジュールを守ることができます。
  4. お客様のご要望に応じた仕様でカスタマイズしたBMS (バッテリー ・マネジメント・システム )をご用意いたします。

g-BMS(バッテリー・マネジメント・システム)使用例

電気自動車

電気自動車

小型モビリティ

小型モビリティ

リユースバッテリー

リユースEVバッテリー

家庭用バッテリー


g-BMSのご紹介

従来の弊社BMSと比べ4つの改善を行いました

  1. セル電圧測定速度の向上
  2. ユニット一つにつき対応できるセル数の増加・・・3セル→15セル  5倍
  3. 基板の小型化 100mm×70mm
  4. 各種パラメータをユーザーが設定できるようになりました

g-BMSの設定ポートからをUSB-UARTインタフェース経由でPCのUSBポートに接続し、PCアプリより各種パラメータを設定することができます。

主な機能

  • 対象バッテリー:リチウムイオン・バッテリー (公称電圧3.2V~3.8V)
  • 1基板当たりの最大セル数:15セル(最小3セル)
  • 複数基板をデイジーチェイン(数珠つなぎ)可能:最大32基板
  • パッシブバランシング搭載
  • 温度センサ(サーミスタ)接続可能:最大2個
  • 電流センサ接続可能
g-BMS

電気的仕様

項 目 説 明 備考
接続可能セル電圧 公称電圧:3.2V~3.8V
電圧分解能 2mV以下
消費電流 メイン基板動作時:200mA(最大)

サブ基板動作時:1mA(最大)

メイン・サブ基板スリープモード時:6uA(最大)

セルバランシング電流 1ch当たり 180mA
外部システムとの通信 RS-485 (絶縁型) (Modbus RTU)

ソフトウェア仕様

      • セル電圧測定機能
      • 充放電電流測定機能
      • パラメータ設定機能:g-BMSの設定ポートからをUSB-UARTインタフェース経由でPCのUSBポートに接続し、PCアプリより各種パラメータを設定することができます。

    ・過充電検出電圧値
    ・過放電検出電圧値
    ・高温検出温度値
    ・低温検出温度値
    ・充電過電流検出電流値
    ・放電過電流検出電流値

    • 異常検出機能:g-BMSの通信ポートから他のRS-485機器に接続することができます。
      ・過放電・過充電 異常
      ・温度異常
      ・電流異常
      ・セル異常

導入メリット

  1. バッテリーモジュール の使用できる電圧範囲を、安全にかつ最大に活用することができます。
  2. バッテリーモジュールの電圧、電流、温度を適正な範囲で使用できるようマネジメントします。
  3. 限度を超えた充電・放電からバッテリーモジュールを守ることができます。
  4. お客様のご要望に応じた仕様でカスタマイズしたBMS (バッテリー ・マネジメントシステム )をご用意いたします。
  5. 従来のBMSでは難しかったユーザーによるパラメータ設定が可能です。

g-BMS仕様書(参考資料)

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